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「中2」と「小1」の年の差兄弟が暮らす「とぅえの家」@東京の運営記録 −子育てメインに節約・旅行・仕事など−

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(保育ママ)に預けた実体験で感じたメリット/デメリット

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長男が1歳8か月から3歳8か月までの2年間、保育ママにお世話になりました。当時、認可保育園を希望していましたが、内定したのは仕方なく申請した最下位7番目の、会社とは逆方向の電車に乗る必要がある保育園だけでしたのでどうしようか悩んでいたところ、運良く預かってもらえることになりました。

今でも、2年間預けて本当に良かった。現在次男の育休中だけど預けられるならまた同じ保育ママに預けたい。と思っています。

卒園のタイミングで会社の近くに引越し、長男は(認可)保育園に入りましたので、保育ママと保育園の両方に預けた経験があるからこそわかった保育ママの感想(メリット/デメリット)を記載したいと思います。まずは基本情報から。

保育ママとは家庭(保育)福祉員のことで自宅で3歳未満児を預かる

保育ママとは、保育士・幼稚園教諭などの資格を持つ家庭(保育)福祉員の通称です。決められた一定の広さがあれば3歳未満児を福祉員1人につき3人まで、補助員追加で5人までを自宅等で預かる事ができます。

興味がある場合には、役所の保育課などのホームページでも自宅の近くに保育ママがいるのか確認することができます。

預けた保育ママはパイオニア的存在でした

我が家が預けた保育ママ(A保育室)は、この分野でとても有名な方でした。新聞、テレビなどのメディアの取材も何度かあり、保育士の教科書にも写真が掲載された事があります。内閣府の有識者会議にも出席された方です。

我が家はこのような方を必死に探したのではなく、最寄り駅までの途中にたまたまいらっしゃったので申込みました。A保育室の方針として、認可保育園に入りにくい(競争に負ける)が、本当に大変な人を入れたい意向があると説明を受け、大企業は会社の保育施設に入れてください。と一旦は門前払いでしたが、認可保育園の内定状況を説明したところ、後日OKの連絡を頂き、預けることとなりました。

背景の説明が長くなりましたがメリットです。自治体や各保育ママの方針・やり方での違いは当然ありますので、我が家が預けた保育ママが前提です。

保育ママに預けて良かった点

アットホームな環境

自宅を解放していますので当たり前なのですが、子供が長時間過ごす場所として、自宅感がとても良かったです。初めは通常の保育園に入れるものとの先入観があり、決して広いとは言えない個人住宅のリビングと隣接した洋室は狭くてかわいそうかなと思ったのですが、我が家にいるのとそう変わらない場所に置いておけるのは親として非常に安心感がありました。さすがに4歳くらいの子供の場合は必要かもしれませんが、2〜3歳くらいまででしたら遊具がある園庭や遊戯室は必ずしも必要ではありませんでした。近所の公園で十分でした。

手厚い保育

我が家が預けたA保育室は、補助員を雇用していました。登園時は保育ママ1人ですが、9時ごろには補助員が来ますので、お散歩、昼食、おやつの時間帯には補助員2名、保育ママ1名の3人体制です。認可保育園ですと、年齢が上がるにつれ保育士1人当たりみることができる子供の数は多くなりますが、保育室Aでは子供5人に対し保育者が3名という手厚い保育が3歳まで受けられます。保育ママは幼稚園教諭の資格を持っており、補助員の方も全て保育士か幼稚園教諭の有資格者で経験者でした。そして、全ての方がご自分にもお子さんもいらっしゃるベテランです。一人ひとりの子供に目が行き届かないなんてことはありませんでした。

補助員の方とお話したことがありましたが、「私は子供の命を預かる仕事をしていると家族に話し、協力を得ている。」と言っていました。皆さん、一旦家庭に入った方々ですが、単なるパートとしてではなくプロとしての心構えでした。

キッチンで作ったものが食べられる

昼食はお弁当持参ですが、昼食のお味噌汁とおやつは手作りのものが提供されます。キッチンはリビングに隣接していますので、作るところから運んで来るところまで全て、子供が見ることができます。つまり、自宅で親がやっているのと、そう変わらない環境で食事をすることができます。

5人という人数が生まれて初めての集団生活には適していた

我が家は核家族ですし、親族も遠方のため、母ひとり子ひとりの生活を送っています。児童センターのような所に遊びには連れて行っていましたが、突然、毎日大人数の中で揉まれる必要もないと思いました。通常の保育園ですと入園から小学校入学まで一貫して同じ施設で過ごせるという安心感はありますが、年齢毎に部屋が別れているとは言え、常にたくさんの人がいます。A保育室は長男の初めてにはちょうど良い人数だったと思います。近所の親戚の家に行くような感じでした。

個人の事情にあわせてもらえる場合がある

A保育室は朝は7時30分の開園ですが(と言っても8時10分ごろに預ける我が家が1番のりでした)、私とオットの2人とも早く家を出なければならない日があり、保育ママに相談したところ快く受けてもらえ7時15分に預けました。(開園時間外は何かあった場合の保障が受けられるかどうかは不明です。)

お友達の場合ですと、朝ごはん持参で登園し保育ママに食べさせてもらっていました。長男もおすそ分けをもらったりして楽しいひと時だったみたいです。このお友達は未熟児で生まれ食がとても細く、自宅での朝食での時間内で食べ切ることができないための対応でした。

個人経営でもスケジュールがあり安全面も配慮

メリットと言うか、想定外で良かったことですが、私の勝手な思い込みで、保育ママとは自宅を解放して子供をみるだけのところかなと思っていたのですが、そんなことはありません。保育園と同じようなスケジュールで1日を過ごします。

8:00   登園

9:00   朝の会(絵本など)

10:00 お散歩・公園遊び・製作

11:30 昼食

12:30 お昼寝

14:30  おやつ

15:30 お散歩・公園遊び・製作

17:00 お迎え

また、提携の保育園がありますので、健康診断などはそこで受けられます。A保育室の卒園後もスムーズに保育園に移行できるように定期的に提携保育園との交流もあります。

突然死症候群などの知識もちゃんとありますので、お昼寝をする洋室とリビングの間の扉は必ず開けておき、寝ている子供の確認を定期的に行っていました。

ベビーガードやドアストッパーなど、家の中の安全対策もしっかりなされていました。

以上の通り、とてもしっかりしたモデルとなる保育室でした。しかしながら、もう少し改善できるのではないかと思われる点やデメリットと思われる点もあります。

保育ママのデメリット

入園の選考基準がよくわからない

認可保育園の選考では負けてしまうが、本当に困っている人を助けたいというのが根底にはあるみたいですが、明文化されているものはありません。経営者である保育ママの裁量次第です。

我が家は、大企業の人は会社の保育施設に預けて下さいと一度は門前払いされましたが(会社に保育施設無いんだけど…)、実際に預けている人は、提携園医の娘さんで大学病院勤務の方とか(大学病院に保育園あり)、区長さんに入園を頼まれた人などもいました。

小さい保育室ですから、今後の運営・存続のためには頼まれごとは引き受けなければならない状況があるのかもしれませんが、なんかモヤモヤです。

ただ、他には、お母さんが外国の方で通常の保育園だったら大変だっただろうなと思われる方や、4人子供がいて大変だけど短期間のパートしか働き口がなく認可保育園には入れなかったという方も実際にはいました。ですので、困っている人を助けたいというのも本当なのだと思います。

いづれにしても選考基準はあいまいだなと感じました。

保育ママが休みを取ると保育室が休みになる

保育ママにも当然休む権利が与えられています。私も会社を休みますので、休暇を取るのは全くもって良いと思うのですが、そうなると、保育室はお休み(閉園)になります。会社を休んで自分でみるか、連携保育園に預ける必要があります。ちなみにこの場合、当時は一時保育は受けられませんでした。一時保育も保育ママも補助が出ているため1人が2つの補助を受けることはできないからです。行政ではこの考え方は共通のように思えますが、今はどうなんでしょう。

とても困ったのは、保育室Aは1週間単位で休みになった事です。遠方に住む娘さんの所に年に1回遊びに行くのを楽しみに働いているとよく仰っていました。区からの配布物には休暇取得時には話合いで決めることになっていましたが、そうすると反対する保護者が出てきて休みなんて取れないのでしょう、全て決まってから保護者には連絡がありました。仕方がないので割り切り、オットと私で半々で休暇を取ることにしてました。保育室閉鎖という立派な理由がありますから。笑

怪我の時の対応に改善の余地あり

ある日迎えに行くと、長男の上唇が2倍くらいに腫れ上がっていました。その時の保育ママの最初の言葉は「〇〇ちゃん(長男)、転ぶ時に手が出ない。」

最後まで謝罪の言葉はありませんでした。

モヤモヤは残りましたが、この後万一、長男が楽しく過ごせなくなるのは避けたいと思いましたので、これ以上の追求はやめました。

卒園後は認可保育園に進みましたが、対応は違いました。怪我をした時には、迎えに行くとすぐに怪我とその時の状況の説明、そして謝罪があります。

これが当たり前の対応かなと思っていましたが、個人経営では必ずしもこのような対応がなされない時もあるのだなと思いました。

病気の感染源がわかる

預け入れの最大人数が5人ですから、誰がどんな病気にかかったのかすぐにわかります。そして、誰から移ったのかもすぐにわかります。文句を言うとかではありませんが、こういうのは知らなくても良いのかなと思ったりします。

お弁当持参

お昼のお味噌汁とおやつはキッチンで調理したものを出してもらえますが、お弁当は持参でした。共働きの家庭にとっては少々負担が大きいところかなと思います。

認可保育園と比べ費用が高い

A保育室は、所得と子供の年齢によって変動する認可保育園と全く同じ費用が適用されていました。それはそれで明確なので良かったのですが、お昼の提供が無い分は割高です。子供5人を保育士3人が見てくれる時間帯もある手厚い保育を考えたら仕方がないのかもしれません。

感想

我が家では、子供が赤ちゃんに近いうちは家庭的な暖かい雰囲気のところで育てることを重視しました。そういう点で保育ママはとても我が家に適していたなと思っています。また、子供のこともとてもとても大切にして貰ったと今でも思っています。通常の保育園では大切にされないということではありませんが、先生1人あたりにみる子供の数はどうしても多いので、子供ひとりが目を掛けてもらえるのはやっぱり少ないかなと感じます。

幼児教育がしっかりしている保育施設は社会性がもう少しつくA保育室を卒園したあたりの年齢からでも遅くはないというのが我が家の考えでした。

我が家にとってはメリットの方が比重が大きいのですが、デメリットを読まれて保育ママを対象から外すのではなく、自治体や保育ママの人柄や方針によっても対応は異なりますので、あくまで参考として頂ければ幸いです。

 

www.tue.tokyo

 

以上

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