長男が美術館に行くのは今回が2回目です。1回目は小学1年生の時です。学校で配布されたゴッホ展のチラシを見て「行ってみたい」と。そして今回は『叫び』を知っている長男を誘うと「行く!」と。東京都美術館へは2年ぶりの再訪となりました。
なぜ長男はムンクの『叫び』を知っているか?
それは昨年、2年生の時です。連絡帳を確認していたところ『叫び』の顔のスタンプが押されているのを見つけました。もしや…と思い聞いてみると「ムンクの『叫び』と言うんだよ」と得意げな長男。いやいや、そう言う事じゃなくて…。忘れ物にしっかりと押されていました。経緯はどうであれ、まずは知ったことを良しとします。
家族ふれあいの日は半額で鑑賞できる!
家族ふれあいの日とは、毎月第3土曜日と翌日曜日に18歳未満の子を同伴すれば保護者が半額になるという東京都在住の子育てファミリーには嬉しい企画です。証明できるものを提示すれば保護者は2名まで半額になりますので、我が家は運転免許証を提示し、
- 通常3200円(1600円×2人)→半額1600円(800円×2人)
の当日チケット代で入場できました! そもそも子供は中学生まで無料で名画を鑑賞できるのはありがたいですよね。チケット売り場で並んでいると、係の人が家族ふれあい日であることをアナウンスしてくれますし、売り場にも掲載してありましたので、当日見落とすことは無いと思います。なお、ムンク展では今後、
- 2018年12月15日(土)~12月16日(日)
- 2019年1月19日(土)~1月20日(日)
が家族ふれあいの日に該当しますので、都内在住のお子さん連れは忘れずに証明できるものを持って行くと良いです。
週末で家族ふれあいの日の混雑状況は?
我が家は11/17(土)に行きましたが、長男の土曜授業日と重なりましたので、長男の帰宅後昼食を食べ、長男は約束してしまったお友達と小1時間遊び(汗)、それから出発して14時50分に上野の東京都美術館に到着しました。
この時点での混雑状況は、
- チケット売り場まで20分
- チケット購入後の入場待ちが20分
でした。
チケット購入の待ち時間は5〜10分という事前情報が多かったので、やはりとても混んでいる日に来てしまったかと思いましたが、一方で入場待ちが20分と意外に短かったです。これまでですと、30〜40分待ちが多く、日によっては50分というのもありましたから。
なお、混雑状況は東京都美術館の公式ツイッターで配信されていますので、確認できますよ!
そして、待ちの列に並んだ我が家ですが、実際に待った時間は、
- チケット売り場まで13分
- 購入後の入場待ちが15分
のトータル28分でした。
入場までの列の途中には、液晶パネルでの絵画の説明がありますので、我が家のように予習をしなかった人でも少々情報のインプットができますし、飽きることなく待つことができました。
お絵かきボードで『叫び』をスケッチ
いよいよ『叫び』が展示されているお部屋です。館内マップはあまり見ませんでしたが、進んで行くと、ここにあるとすぐにわかりました。
人混みの隙間からチラリと見えた『叫び』にまさに「おぉー!あれがほんものかー!」と叫びたくなりました。笑
照明がとても暗く、また大変な混雑ぶりです。『叫び』の前は通路式になっており、そこを通るための並び混雑です。しかし並んでしまえば真ん前を通過しますので、あまりにも有名なあの『叫び』の本物を真ん前で見ることができます。
東京都美術館は、中学生以下に磁気式のお絵かきボードを貸してくれます。磁石のペン先でボードをなぞると絵がかけるあれです。消したいときにはボードの裏側をペンの持つところでこすればリセットされます。長男は、入口の所でお借りしたお絵かきボードを使って『叫び』用通路のすぐ後ろでスケッチを開始しました。通路の後ろ部分は比較的空いていますので、じっくり鑑賞したい人はこちらでみると良いかと思います。
長男が「できた!」と満足げに戻ってきました。「スケッチしてるの?上手だね」と声もかけられたそう。その後は自分が書いた絵を眺めたり、微修正したりして退場まで大切に抱えていました。
ムンクの『叫び』は複数ある衝撃
『叫び』が初来日でこの機会を逃すと一生本物を見ることはないかもと向かったムンク展ですが、長男スケッチ中に館内の説明を読むと、
- 油彩画
- パステル画2つ
- リトグラフ(版画)
- テンペラ・油彩画(今回展示)
の5つが存在し、どうやら厳密にはテンペラ画としては『叫び』は初来日ということらしいです。知らなかった💦 いずれにしても、どんな方法で描かれた『叫び』でも、何十年に一度の頻度での来日だと思いますので、日本で本物を鑑賞できるのは一生に一度のチャンスに変わりはないと思います。
不思議なことに、ずっと眠っていた次男は我が家が『叫び』の列に並んだ途端、目を覚ましました。一生に一度のチャンスが本能的にわかったのでしょうか? オットが抱っこし次男にも『叫び』を見せてあげました。
ベビーカーもOK 幼児や赤ちゃんにも優しい東京都美術館 しかし…
ベビーカー使用がてきることは事前に調べておいたのですが、週末の混雑には迷惑になるだろうと、館内は抱っこ紐を使う想定でした。ですが、着いてみるとエルゴが無い! 出がけのバタバタですっかり忘れていました。仕方ないのでベビーカーで回ることにしました。絵画の近くは混んでいますので、少し離れて見ることにしましたが、これでも十分に見れました。しっかり見たい時にはオットにベビーカーをチェンジし近くまで行くという方法で館内は過ごしました。幸い、次男はすぐに眠ってくれましたので、騒ぎ出すこともありませんでした。LBF〜2Fの3階分が展示フロアですので順路でエスカレーターまで行くとスタッフの方が丁寧にエレベーターの場所を教えてくれますので、ベビーカーでも何の心配もいりませんでした。しかし…赤ちゃんや幼児連れは抱っこ紐が多くベビーカーを使っているご家族はひとつも見かけませんでした。つまり、ベビーカーは見渡す限りでは我が家だけだったのです。国立科学博物館ですとベビーカーが多いのですが、さすがに子連れの割合が少ないのと、美術館という場所柄、気を遣っているご家庭も多いのかなと思いました。自分自身も抱っこ紐の方がフットワークが軽く鑑賞しやすいですしね。
しかし、東京都美術館は
- ベビーカーの貸し出し
- 個室スペースのある授乳室
- ミルク用のお湯のサービス
- おむつ替えができるトイレ
がありますし、家族ふれあいの日を設定していることからも、小さい子ども連れでもウエルカムなのだと思います。
充実した品揃えのショップは大混雑
こうして絵画鑑賞は終わりましたが、『叫び』に続くお楽しみコーナーです。
今回のムンク展用に特別企画されたお菓子メーカーや有名キャラクターなどとのコラボの商品などがありました。カラムーチョとのコラボ商品なんて、思わず笑みがこぼれてしまいますよ!
それはそれは大盛況で、こちらは混雑というより満員という感じです。ベビーカーで回れた館内とは違い、恐縮しまくりでした。我が家はB型のスリムタイプのベビーカーにしておきましたので、まだ良かったですが、これがバギータイプのガッチリしたものだと何かと進みにくいかなと思いました。
そんななか我が家は、今回の『叫び』がきたノルウェーのオスロー市立ムンク美術館から輸入した公式グッズから3点購入し、ショップのすぐ外にあるガチャを1回やりました。
長男が欲しがった刺繍のキーリング、冷蔵庫に貼るためにマグネット、そしてオットが普段使いしたいとミニタオルです。ガチャのピンバッジも含めどれも『叫び』が描かれています。帰宅後は、1歳7か月次男は次男で『叫び』のポーズ(ほっぺに手を当てて口をあける)をマスターしキャーキャー騒いでいましたので、すっかりムンクの『叫び』にはまった我が家でした。笑
話は戻りますが、私とベビーカー次男は早々にショップから出て人けのないところで待機し、長男とオットが長蛇の列のお会計に並びました。ショップの外にまで列が連なっています。並び始めから会計終了までの所要時間は7分でした。
感想
小さな子供にまで知名度があるムンクの『叫び』の本物を間近で長男に見せることができたのは本当に良かったと思います。この経験が大人になった長男の記憶にどんな風に残るのかとても楽しみです。
魂の叫びのコーナーは、照明を落とした薄暗いなか『不安』『叫び』『絶望』というタイトル順に見て行きます。これらは長男にはどんな風にうつったのでしょうか…?
また、物価の高い東京に住んでいますので、都内在住という形でチケット代の半額が還元される特別デーが設定されているのはとてもありがたかったです。見逃すことなく利用しなきゃですね。
中学生まで無料で鑑賞できますので、もっと美術館に足を運びたいと思います。
ムンク展
- 2019年1月20日(日)まで、東京上野公園の東京都美術館で開催
- 『叫び』ほかエドヴァルト・ムンクの作品を100点展示
- 家族ふれあいの日でチケット代半額
スケジュール:
2018年12月15日(土)~12月16日(日)
2019年1月19日(土)~1月20日(日)
東京都美術館
- お絵かきボードは中学生以下であれば入口で借りられますのでアーティスト気分で鑑賞を♪
- 100円のコインロッカー(100円は返却されるので実質無料)もありますので、入場前に預けてしまえば手ぶらでの鑑賞も可能です♪
- 授乳室/ミルク用お湯サービス/オムツ替えシート付きトイレ有り、ベビーカーOK(バリアフリー)で安心♪
【公式】東京都美術館
以上
最後までお読みくださりありがとうございます🍀