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「中2」と「小1」の年の差兄弟が暮らす「とぅえの家」@東京の運営記録 −子育てメインに節約・旅行・仕事など−

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慕っていた先輩との突然のお別れで落ち込んでいます

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お別れは突然やってきました

先日、知人から「ひさこさんは明日が最終出社だよ」と教えられました。とてもお世話になっていましたので、育休中に万一定年退職の通知が来たら教えてほしい旨お願いしておいたからです。ひさこさんの年齢は知らなかったんです。見た目もお若かかったので、本当に"万一"のつもりでお願いしていたのです。

「え?明日?!」ひさこさんと知人は同じ部署ですので送別会などあるはずなのに、何でこんな急な連絡なのか?という疑問は残りましたが、そんなことを気にしているとひさこさんと連絡が取れなくなる恐れがありましたので、早速ひさこさんへメールを送りました。すると、すぐに返信を下さいました。

私には最終出勤日に連絡する予定だったことと、経歴も含めたご挨拶の内容を下さいました。

ひさこさんは、私の会社ではまだ行われていなかった女性活躍の推進を任され、担当されてた方です。その関係で、不満爆発だった私はすがる思いでいつも相談し、アドバイスを頂いていました。

当時の会社は女性にとってはひどい労働環境でした

私の会社は古い日本企業です。一時期、経営不振に陥り、大量の早期退職を実施した後に私は採用されました。

私は、比較的、自分の裁量で自由に仕事ができる商社でバリバリ?働いていましたが、日本の基幹産業に携わりたいとの思いで転職しました。

その時は、商社のみんなに止めらたんですよね。仕事をしっかりやるなら、今のまま残れと…。聞く耳を持たず転職しましたが、本当にその通りでした。

まず第一印象としては、女性は仕事中に雑談している人や雑務的な仕事をしている人が多かったです。

そして、大卒男性だけがスピード昇進していく。しかも、ダラダラ仕事を行い、残業時間が多い。まさに昔のダメな日本企業の典型でした。

序列としてはこんな感じでです。

  1. 大卒(院)男性
  2. 短大・高卒男性
  3. 東大(院)女子
  4. 大卒(院)女子
  5. 短大卒女子

1・2はスピードに差があれ、昇進して行く。3〜5は一般職ですが、東大くらいになると、責任のある仕事が任せられます。当時、ヒラ(3段階)、主任、課長、次長、部長の役職がありましたが、主任になる女性はいませんでした。

そんな中、会社を変える動き出て、中途採用の第一弾として採用されたのが私(たち)です。そして、大卒の私は他の男性と同様に総合職として採用になりました。

やったー!バリバリ働くぞ!と思い働き出したのも束の間、茨の道が待っていました。数字ではっきりとわかる成果を出そうが、結果を出そうが、一向に評価されません。そして、隙あらば補助的な仕事を私に押し付けようとする人がいます。会社を変えて行こうと思う上層部と、まだまだ古い考えの課長やその周りとの間にはギャップがありました。

そして、はえぬきだけが昇進していく事実を目の当たりにしました。中途採用の人達はこんな状況に嫌気がさして殆どが辞めてしまいました。(今はさすがに中途採用もはえぬきも同じ土俵です。)

そんな時、ひさこさんと出会いました

仕事で知り合った人事課長の部下だったのです。ここぞとばかり現状を伝えました。そして、どうしたら良いのかアドバイスをもらいました。

そして、やっと、やっと、主任の話が目の前にやってきました。

しかし、その後長男の妊娠がわかり会社に伝えたところ、昇進話は消えて無くなり…失意の中の出産でした。

並行して、ひさこさんから、女性の活躍のために個人的な異動も推奨していると聞き、異動候補の部署と交渉を行って頂きました。そうして、長男育休からの復職時には異動した新しい部署での仕事始めとなりました。

そして、時短勤務からのフルタイムへと変更し、はえぬき男性とは何年もの差を経てようやく主任に昇進しました。

これまでの私の大きな変化の時には必ずひさこさんの存在があり、いつも助けて頂いていました。私の昇進には時間がかかりましたが、その間には多くの女性が昇進を果たしました。この、女性の昇進の土台を作りあげたのがひさこさんです。

しかし…人事制度上は男女平等なのに、ここまでしなければ女性が昇進できないって…日本企業は何なんでしょう?! 現実には企業だけではなく、差別は無いと信じきっていた学問(大学)の世界もそうでしたが…

話は戻りますが、つい2か月ほど前にも、人事制度について確認させて貰ったばかりだったんです。一般職の人も混在している中で「私は総合職」とわざわざ言う若者に会う機会が何度かあり、人事部ではどう考えているのか聞きたかったためです。復職してからですと、忙しくなってしまい尋ねる余裕も無くなってしまうので。その時も丁寧に、しかも励ましまで貰い、単純で恐縮ですが、頑張って働くかー!という気持ちにさせられてしまいました。

若さだけが大事ではない

若者の退職を防ぎたいために、また若者に魅力的に映るように、私の会社は若い力をとても大事にしています。それはそれで良いのですが、やはり歳を重ねたことにより出来ることがあると思っています。メンタルで病む社員の上司は若い管理職が多いと見ています。ただ、会社はそれに目をつぶりますが。

ひさこさんのように、あらゆる所に気を回し配慮をしながら進めたから女性の躍進に成功したんだと思います。

私の方はまだまだ、問題が山積しています。これから誰に相談したら良いのか…ひさこさんに頼っていたんだと改めて思いました。頂いたメールを読んでいたら涙が止まりませんでした。自立する機会なのかも知れませんが、そんなに直ぐには難しいので、復帰後は前途多難が予想されます…。

その結果は、また何れ…。

 

以上

最後までお読みくださりありがとうございます🍀