子供がひとりで自転車に乗れるようになるのは、周りを見ている限りでは小学1年生前後が多いでしょうか。
ネットで少し検索しただけでも、自転車デビューの低年齢化が進んでいるという記事を目にします。
東京は自転車大国ですから(国じゃないけど)、保育園の送迎も学校行事への参加も自転車を利用している人が多いです。そうなると、子供は少しでも早く自転車に乗れるようになって、一緒に移動できた方が良い場合もあるのかなと思います。
我が家の自転車事情
自転車に乗れない長男
現在、長男は小学4年生です。しかし、まだ自転車はひとりで乗れません。正確には、練習したけど乗れなかった(マスターできなかった)のではなく、積極的に親の方が乗せようとしなかったので乗っていません。が、表現としてあっていると思います。
本人の興味としては、保育室に通っている時に、そこが所有していた三輪車を気に入っていました。ですので、3歳の誕生日には、補助輪・補助(かじとり)棒付きの自転車を父方の祖母からプレゼントしてもらいました。
何度か練習するも、その頃はまだ自転車にはあまり興味は示しませんでした。「練習する?」と尋ねても「乗らない」との回答が続いているうちにこの自転車は小さくなってしまいました。
そんな感じで自転車練習からは何年も疎遠になっていたのですが、つい先日、同じマンションに住むお友達に誘われて、週1練習することになりました。小学4年生にしてようやく乗れるようになる。というところでしょうか。
なお、2年生の時に、自転車を買い換えるお友達から、お古の自転車を譲ってもらいましたので、長男用の自転車は持っています。
親も自転車は乗りません
オットも私も自転車には乗れますが、乗っていません。懸賞で当たった自転車が1台ありますが、スポーツタイプで普段使いには向かないものでしたので乗りませんでした。
この自転車も乗らないうちに錆びてしまいましたので、処分対象です。
どうしても自転車が必要な状況でもありませんでしたので、購入もしませんでした。実質、自転車無しの我が家です。
乗せなかった理由
それは、一言で言うならば、危険だからです。
小学1年生くらいでは的確な判断は無理?!
歩行中の交通事故が最も多いのが小学1年生。そして、1年生の交通事故による死亡の割合は、6年生の約6倍! 学年が進むにつれてその数は少なくなっていきますが、要するに、学年が低ければ低いほど事故が多いということです。
ちなみに、
- 交通事故の最多は午後4時台。下校や遊びのために外出した際に事故が多い。
- 事故の約4割は飛出しが原因。
だそうです。
(以上の情報は、政府広報オンライン2019年3月28日付記事より)
以上は、歩行中の事故ですが、我が家は自転車でも同じことが言えると考えています。
我が家の近くには、幹線道路が交差する所があります。先日その近くを歩いていたら、黄色い学帽をかぶった小学生(=1年生)2人が、信号が赤になって誰も居なくなっているにもかかわらず、横断歩道に突っ込んで行くのを目撃しました。
3分の1くらい進んだ所で、左折してきた車に気づき引き返したので、無事ではあったのですが、とてもハラハラしました。
私はそこの交差点にある違う横断歩道を歩いていた最中でしたので、何も出来ずにもどかしかったのですが、渡りきった所でその子たちに近づいたので、お節介かもしれませんが、「危ないよ!」と声を掛けました。すると、「話をしながらだったから、気づかなかった。今度は気をつける。」と。
子供なんて、こんなものです。
歩行中ですら、こんな感じなのですから、自転車なんて、もっと危険です。低学年のうちは、歩行中よりも、むしろ自転車の方が危ないかもしれません。
行動範囲が広がり親の目が行き届かない
小学校に入学すると、交友の範囲も広がり、それに伴い行動範囲も広がります。
我が家は幸いにも、1年生の時には毎日、学童に通ってくれましたので、仮に乗れたとしても両親不在の中、自転車に乗って勝手に遊びに行くというシチュエーションにはなり得ませんでした。
しかし、2・3年生の時は私が産休・育休で在宅です。学童に寄らずに帰宅して、友達と遊ぶことが増えてきました。もし、自転車に乗れていたら、友達と一緒に自転車で出かけたいと言い出す事もあったかもしれません。
実際、2年生の時には、お家が遠いお友達は自転車で遊びに来ていました。そして、少し離れた公園に遊びに行く時には、お友達は自転車に乗って行きました。(そんな時、長男は歩いて行く💦)
このように、親元を離れた子供のひとり自転車は、身近にとてもありふれています。
いっそのこと乗せない
以上のことから、我が家は自転車に乗せない決断をしました。
"自転車に乗る時は必ず親と一緒"という約束事を作って、乗れるようにだけしておく。という判断もあるかと思います。
ですが我が家は、親も自転車乗りませんし、子供に乗りたいとおねだりされたら、情でOK出してしまいそうでしたので、最初から乗せないことにしました。最もかたい判断としました。子供に何かあってからでは遅いので。
乗って経験することで覚えるという考えもありますが、命の危険があることですので、自転車は、もう少し判断ができるようになってくる高学年で乗れれば良いかなと思っています。
本人もよく理解しています
交通事故については、両親ともとても口を酸っぱくして長男には言い続けています。あとは、長男の慎重で心配性の性格にもよるのだと思いますが、自動車や自転車の危険性をよく理解していると思います。また、自分の運動能力と判断能力ではまだ危険が伴うことも良く知っていますので、自転車はまだいい(乗らない)と言います。
最近、練習をし出したのは、誘われたのと、そろそろ乗れるようになっておくのも良いかもと思い始めたからです。有り難いことに、お友達のお母様が練習についていてくれるのも、やってみよう!と背中を押したみたいです。
私たち両親も同じで、そろそろ乗れるようにしておきたいと思っていたので、許可しました。しかし、1人では乗せない予定です。
自転車が乗れないことで困ったこと
長男に確認したところ「ない!」と即答でした。しかも、「僕、自転車のこと信用してない。」とも。
私たち両親の目的は達成でしょうか。笑
親の目から見ても、基本的には困ったことは無いかなと思っているのですが、強いて挙げれば、以下です。
自転車はどこの家庭にもあって小学生は乗れるものという常識の中で過ごすこと
これに関連した出来事が2つありました。
エピソード1
長男が学校で、「自転車に乗れない」というと、先生も含めて「えー!」と言われるそうです。ですが、本人は逆に、自分だけが乗っていないことに優越感を感じているようです。(なぜ?笑)
長男には、聞かれた際には誤解されないように、「乗れない」ではなく、「(敢えて)乗っていない」と言い方を変えるように伝えました。
でも、「お前、乗れないんだ〜」とバカにしてくる子はいなく、むしろ、乗り方を教えてくれようとする優しいお友達に囲まれています。笑
エピソード2
1年生の時の 授業参観で、自分たちで作った問題を出し合うという授業がありました。国語?
その時のある班の問題です。
- どの家庭にもある、黒くて丸いものが付いたものは何?
答えは自転車だったのですが、自転車が身近にない長男にはサッパリわかりませんでした。苦笑
あと、更に強いて言うならば、
行動範囲が狭い
ことでしょうか。これは、私にとってもなのですが、車で行くまでもないが、だけど歩くには遠い。という場所には、自転車があった方が良いかなと思う時もあります。
しかし、もう5年もこの状態ですので、今更、自転車がなくても良いかなと思っています。笑
以上
最後までお読みくださりありがとうございます🍀