確か年中の終わり頃から、習い事としてピアノレッスンを始めた長男。
気付けば10年ほど続けてきたことになります。
本人的に、それほどピアノ(音楽)が好きかと言ったらそうでもなく、なんとなく惰性でやっている感はありますが、
それでも続けてきたことは、親として讃えたいと思っています。
習い事の域は超えてませんが。
その甲斐あってか、今習っているスタジオでは、グレード級的には1番上になっています。
ピアノは人気習い事のひとつなので、とりあえず習わせる親御さんが多く、どちらかと言えば、年長あたりから小学校中学年辺りまでが多いです。
そんな後進たちが、長男のことを、ピアノが上手に弾けるお兄さんと思って、見てくれていたら嬉しいなあと思っています。
そんな先日。
グレード試験がありました。
ピアノ曲を2曲と、視打、視唱があります。
視唱。
つまり、歌です。
合唱部の子は別として、中学生男子って、人前で歌うことなんて好んでしませんよね。
長男はシャイな性格もあって、なおさらです。
しかも、中学生と言えば、声変わりがあります…。
なのに、試験には、結構な高音。
中学生男子、普通には、なかなか声が出ない!
長男、結構悩んでました。
あの高音の音が歌えない!
でも、そこは審査員の先生もわかってくれるよ。審査は間違った所を減点するようなものではないから。
そんなことを経て、無事に?グレード試験が終了。
長男は、 シャイなだけに、視唱の練習は部屋にこもってやります。なので、試験当日も私は見学には行っておらず、試験の様子はわかりません。
中学生なので、親がついて行くのもアレだし。
帰ってきて長男が言いました。
歌は裏声で歌ったよ。こんな風に。
と言って、少しだけ歌う。
ハハハ。そうしたんだ! それでちゃんと歌えたんなら良いんじゃない?
ウィーン少年合唱団戦法だね笑
ウィーン少年合唱団を知らなかった長男に見せましたよ。
https://youtu.be/LOGAHtaMqgA?si=TRHcvdp08EOX0iQO
こんなたわいもない話でやり過ごしながら、翌週のレッスンへ。
ここで合否判定がもらえます。
長男、合格。
おめでとう🎉
グレード試験は、受けても大丈夫という先生の推薦を前提に受けるので、しっかり練習さえしておけば、基本、落ちることはないだろうというのが本音のところではありますが。
ふむふむと評価シートを見ていくと、一か所だけ 、S(最高評価)が燦然と輝いていました。
その箇所とは、
視唱。
目が点になりましたよ。笑
みんな驚きましたよ
あんな声がでるんだね
先生が言いました。
試験当日は、普段いらっしゃらない先生も含めてトータル4名の先生が審査をしますが、長男の歌声は、その全員の心を掴んだようです。
おそらくですが、男子の低い声で、一生懸命に高い音を出そうとするのが一般的な中学生男子の歌い方だと思うのですが、
長男の、最初から曲全体を裏声を使って歌う歌い方はとても新鮮だったのだと思います。
人のピアノの曲を聞いていて、いつも思います。
音楽って、技術だけでは人の心を動かす演奏はできないと。
すごいテクニックでミスなく弾きこなしても、どんなにスキルが高くても、心に響かないのです。
それが芸術なのかなと思います。
そういう意味で、今回の長男の歌は、なにかしら人々の心を動かすものがあった、少し大袈裟だけど音楽としての芸術性が高かった、のかなと想像します。
長男って、たまにこうやって変な?力を発揮することがあるんですよね。
我が子ながら、おもしろいヤツだと思いました。笑
以上
最後までお読みくださりありがとうございます🍀