2017年頃に大流行したハンドスピナー。長男のハンドスピナー熱は覚めていなかったので、翌年3年生の夏休み自由研究に、ハンドスピナーを作ることにしました。
実際に作ってみて、小学校3年生・4年生の中学年くらいに向いている自由研究だと思いました。
ハンドスピナーとはこれ
多くの方がご存知だと思いますが、親指と人差し指(または中指)で挟んで、クルクル回して遊びます。
これが実際にやってみると、おもしろい!
その滑らかで、安定した回転が、いつまでもクルクルと回り続ける。
確かに、やみつきになりそうな逸品でした。アメリカの学校で使用禁止令が出たのがわかるような気がします。
これなら、子供も楽しんで自由研究に没頭できますね。
ハンドスピナーを自由研究にした理由
ハンドスピナーを自由研究の候補に挙げたのは、その構造を知ってもらいたかったから。
その構造、ベアリングです。
調べていくと…
生活の身の回りのものに多く使用されている。
そして、日本製のベアリングが性能的にとても良いものらしい。
➡︎日本のものづくりを知るキッカケにしてほしいと思う親と、ハンドスピナーおもしろそう!作ったら遊べる!と思う子供の利害が一致した瞬間でした。笑
理想の自由研究ですね。
子ども本人が興味のあるものを題材に選んで、その知識を深掘りをさせる
という我が家の自由研究のモットーとも合致しました。
ハンドスピナーの作り方
比較するために、様々な材料でハンドスピナーを作ってみました。それを順番にご紹介します。
ボルトハンドスピナー
このハンドスピナーは、長男がいつもお世話になっているセイキン(ヒカキンのお兄さん) のYouTubeを参考にしました⬇︎
回転に本物のベアリングを使うこのボルトハンドスピナーが自由研究の目玉です。
準備するもの
- ベアリング (ホームセンター)
- ボルト&ナット (ホームセンター)
- グルーガン (ダイソー) 接着剤でもOK
ボルトは長い方を羽として使います。
作り方
- ボルトをベアリングの穴に差し込み、ナットで締め付ける。
- ハンドスピナーの羽になるように、ボルト3つを等間隔にグルーガンで接着する。
Wキャップハンドスピナー
Wキャップハンドスピナーは、軸は爪楊枝のみで、ペットボトルキャップの重みを利用して回します。
準備するもの
- ペットボトルキャップ 8コ
- 爪楊枝
- キリ or 彫刻刀など
- グルーガン(ダイソー)
作り方
- ペットボトルキャップを2コ接着したものを4つ作る。
- そのうちの1つに、穴をあける。
- それに、接着したペットボトルキャップ3つを等間隔で接着する。
- 開けた穴に爪楊枝を突き刺し、その爪楊枝の上下にグルーガンで玉を付ける。(指の保護)
グルーガンで爪楊枝の先に作った玉
ダンボールハンドスピナー


⬆︎ダンボールハンドスピナーの表と裏
ダンボールスピナーも、軸は爪楊枝だけで、磁石の重みを利用して回してみます。
準備するもの
- ダンボール
- 爪楊枝
- マグネット磁石(ダイソー)
- ホログラムシート (ダイソー) 折り紙でもOK
- キリ or 彫刻刀など
- ペットボトルキャップ
- 接着剤、グルーガン
作り方
- ダンボールに、ペットボトルキャップで型を取る。
- ホログラムシートを貼る。
- 中心に穴を開ける。
- 裏面の羽にマグネット磁石(写真では青:重り)を接着する。
- 爪楊枝を穴に突き刺し、グルーガンで指保護を付ける(Wキャップハンドスピナーと同じ)
ダンボールにペットボトルキャップを⬇︎のように置いて、周りを鉛筆で型取ります。ワッシャー(↓円を単体で形どったもの)も作っています。


ダンボールの強度を高めるため、2枚を貼り合わせています。
※ワッシャーの効果はここでは発揮できないかもしれませんが、見た目のため。笑
ストローハンドスピナー


⬆︎ストローハンドスピナーの表と裏
ストローハンドスピナーは、軸部分にストローを用い、爪楊枝を通して回します。マグネット磁石を重りとして利用します。
準備するもの
- 厚紙
- ストロー
- 爪楊枝
- マグネット磁石(ダイソー)
- ホログラムシート (ダイソー) 折り紙でもOK
- キリ or 彫刻刀など
- ペットボトルキャップ
- 接着剤、グルーガン
作り方
- 厚紙に、ペットボトルキャップで型を取る。
- ホログラムシートを貼る。
- 中心に、ストローを通す穴を開ける。
- 裏面の羽に磁石(写真では青:重り)を接着する。
- ストローに爪楊枝を通し、グルーガンで指保護を付ける。
ストロー部分以外は、基本的にはダンボールハンドスピナーと同じ作り方です。
⬇︎横からみると、ストロー部分がわかりやすいですね。
しましまハンドスピナー


⬆︎しましまハンドスピナーの表と裏
しましまハンドスピナーでは、回った時の図柄の変化を楽しみます。
回る仕組み(構造)は、ダンボールスピナーと同じ(軸は爪楊枝だけ)ですが、素材を厚紙に変更し、磁石なし。
準備するもの
- 厚紙
- 爪楊枝
- マジック・カラーマーカーなど
- キリ or 彫刻刀など
- ペットボトルキャップ
- 接着剤、グルーガン
作り方
- 厚紙に、ペットボトルキャップで型を取る。
- 羽にしましまになるように線を引く
- 中心に穴を開ける。
- 爪楊枝を穴に突き刺し、グルーガンで指保護を付ける(Wキャップハンドスピナーと同じ)
こんなに薄いんですよ。だけど、ちゃんと回ります!
このハンドスピナーを回すと、羽に引いた線(しましま)がつながり、本当に円のように見えますよ!
(次男は釘付けでした。笑)
2枚羽ハンドスピナー
これまでの3枚羽のハンドスピナーとは異なり、2枚羽です。
回る仕組み(構造)と材料は、しましまハンドスピナーと同じてす。
⬇︎ほんと、シンプルですね。
ハンドスピナーの作り方は以上になりますが、型取りは全てペットボトルキャップでやりましたので、大きさは、基本的に全て均一です。(ボルトハンドスピナー除く)
ハンドスピナー研究まとめ
6種類のハンドスピナーを作るだけでも、結構大変でした。
ですが、もう小学3年生。自由研究ですので、作品を作るだけでは少し物足りません。
6作品作って、回転の仕組みは理解しましたので、その中心となるベアリングについて、調べることにしました。知識の深掘りです。
ハンドスピナーに使われているベアリングとは?
➡︎回転する物の『軸』を支える部品。
➡︎ベアリングが使われているものはたくさんあった:ヘリコプター・飛行機・ロケット・自転車・エアコン・掃除機・洗濯機・ドローン・ベイブレードなど
➡︎自作のハンドスピナーは、このベアリング(本物)と、身の回りにあるものを使って作ってみることにした。
自作して回してみた感想
➡︎重りのバランスが悪いとよく回らなかった。
➡︎2枚羽よりも3枚羽の方がよく回った。
学校への提出方法
我が家の自由研究のもう一つのモットー。
それは、コンパクトにまとめられるもの、もしくは、インテリアを壊さない程度に飾れるもの
です。
子ども(と親)が一生懸命作ったものを、邪魔と思いたくないので。
ハンドスピナーは飾るよりも、遊びたいだろうと思いますので、コンパクトにまとめることにしました。
⬆︎タオルが入っていた箱です。笑
⬇︎ハンドスピナーの固定のために、輪ゴムを使っています。(輪ゴムを結んで、箱の後ろ側から引っ張り出す)
⬇︎箱の蓋には、上述のハンドスピナー研究の内容を書いた画用紙を貼り付けます。長男なりのハンドスピナーを作った理由と、各ハンドスピナーの説明を追記しました。
⬇︎学校で展示する時には、こんな感じで蓋は立て掛けておきます。
2年生の時に製作した天然石標本のように、ラップでの保護はしませんでした。
学校で作品に触れるのは禁止されていますが、手に触れて欲しいという思いもあったからです。(触らないでねと書いてはありますが。)
案の定、この作品は、とても人気だったようです。
その結果…お気付きでしょうか?
ボルトハンドスピナーのボルトが1つ無くなっている。笑
展示が終わったら、蓋に貼り付けた研究の説明(画用紙)は、⬇︎のようにたたみ込みます。
⬇︎蓋を閉めれば、スッキリ、ひと箱に収まりました!
これで、収納もバッチリ。場所を取りません。遊びたい時には、蓋を開けて遊びましょう。
⬇︎長男が大変と思ったところ。本音が出てます。(漢字と「てにをは」頑張ろう。)
ベアリングは、ネットでも買えますよ。
(我が家の最寄りのホームセンターにはベアリングが置いてなかった。)
以上
最後までお読みくださりありがとうございます🍀