我が家が住む東京は、4度目の緊急事態宣言ですね💦
こうなったら、宣言との共存を考えた方が得策かもしれません。笑
昨年の夏、そんな緊急事態宣言の合間をみて、家族(小5&3歳)で奈良に旅行に行きました。
大人は15年振りくらい、子どもたちは初めての奈良です。
大人気の京都におされてしまう奈良ですが、さすがに日本有数の観光地だけあって、国宝級の文化財がゴロゴロと存在している穴場的なスポットだと思っています。
(穴場は言い過ぎですが、京都ほどは混んでいないという意味)
歴史の中では、日本の黎明期も好きな私にとっては、とても魅力的な場所が奈良なのです。
で、旅の目的は東大寺。
あの壮大な大仏殿と盧舎那仏様(いわゆる奈良の大仏)を久々見たかったからです。
たくさん歩かなければならい奈良観光ですが、この日の最高気温は38度予想。やっぱり、死ぬほど暑かったです…。
この日の旅程⬇︎
東大寺
東大寺は奈良公園という大きな公園に位置しており、東大寺と一言でいっても、
大仏殿、法華堂、二月堂、戒壇堂、千手堂、南大門…
参拝したい所がたくさんありすぎて、子どもたちを全てに連れて行くのは不可能。
ということで、絶対に外せない大仏殿と、前回(15年前)休日の為見れなかった正倉院を優先的に目指してGO!
たくさん歩く予定なので、ホテル近くのJR奈良駅前⬇︎から
東大寺南大門付近までの約2kmは、タクシーを利用し、朝7:30には東大寺に到着しました。
朝の少しでも涼しい時間帯を有効活用♪
でも、すでに25度超え。苦笑
南大門
東大寺の玄関でもある南大門。
現在の門は、鎌倉時代に重源上人(ちょうげんしょうにん)が再建しました。国宝です。
この造り、素晴らしいですよね。
威厳のある、高さ8.4mの仁王像(金剛力士像)の前に、まったり佇む鹿。笑
写真右⬆︎は吽形像 (門の左側には阿形像)。
鎌倉建築の特長は写実性。目鼻立ち、筋肉、力強さが現れてますね。寄木造で、約3000のパーツから作られています。
大仏殿
入場料を支払って、いよいよ大仏殿です。
4〜10月は朝7:30から入場できるため、到着はピッタリでした。
こんなに人のいない東大寺。朝は良いですね〜。(コロナの影響が大きいけど)
やっぱり大きい〜。高さ約50m!
現在でも世界最大級の木造建築です。もちろんこちらも国宝。
大仏殿は、今から約1300年前の752年に完成しましたが、2度の火災に見舞われ、現在のものは江戸時代に、ひと回り小さくなって再建されました。
大仏様の本体が出来上がってからの建立なんだそうです。そうしないと、建物内に運ぶのが大変ですもんね。
奈良のシンボル・盧舎那仏
廻廊内、大仏殿内での撮影が自由なのが嬉しいです♪
大仏様の座高は15m、座っているハス(台座)も3mありますから、それだけで20m近くもあるんです。
手のひらだけで、2.56m!
今のお金に換算すると、約4700億円の建造費なのだそう!
大仏の左にあるのは虚空蔵菩薩(写真⬆︎)で、右には如意輪観音菩薩。
大仏は国宝、両菩薩は重要文化財です。
ご本尊である大仏様と両菩薩の三尊の後ろ隅には、
広目天(左)と多聞天(右)の立像。
是非とも、子どもたちにはやらせてあげたかった柱くぐりは、コロナの影響で⬇︎こんな風に閉ざされていました。残念。
本当はこの直径1.2mの柱に、縦横37×30cmの穴があります。
この穴、大仏様の鼻の穴の大きさと同じと言われているのですが、これをくぐると、無病息災のご利益が得られると言われてます。
大仏殿の出口付近で、
♡を見っけ!
写真⬆︎は1回転させました。
機会のある方は、大仏殿の扉を探してみてください♪
鹿鳴園
大仏殿から二月堂・三月堂方面、350m。
東大寺の境内にある、知る人ぞ知る鹿鳴園。
こちらが有名なのは、わらび餅です♪
我が家は朝ごはんも兼ねて、朝9:00のオープンと同時にお邪魔しました。
注文した三輪そうめん♪ サラダ風
揖保乃糸派だったのですが、すっかりファンになりました。この暑い奈良だからこそ、生まれた「そうめん」なのだとわかりましたよ。
こちらのお店については、別に記事を書く予定です。
お腹一杯になったところで、次へ。
道中出会った、日陰でひっそりと休んでいる鹿たち。家政婦は見た的にコッソリと人間たちを観察してますよ。笑
こんなかわいい鹿さんですが、野生動物なので、注意は必要です。
東大寺の境内にイノシシも出没するとは!
3年くらい前は、奈良公園の鹿に寄生するマダニはSFTS(熱性血小板減少症候群)に感染していないと言われていましたが、今はどうなのでしょう。これも注意した方が良いかもしれませんね。
正倉院
気を取り直して、2つ目の目的、正倉院へ。
残念ながら、この日もお休みでした (泣)
正倉院にはご縁の無い我が家? 笑
戒壇院千手堂 特別公開
再び気を取り直して、7年振りの開催となる戒壇院千手堂の特別公開に向かいます。
⬆︎こちらの看板です。
もうこの頃になると、暑さと疲れのため写真撮影をあまりしていませんでした💦
(特別公開は撮影禁止)
公開されるのは、「厨子入り千手観音像」と「鑑真和上像」。重要文化財です。
鑑真和上像というと、唐招提寺を思い浮かべる方が多いと思いますが、東大寺にもあるんですよ。唐招提寺の像を模して造られました。
(鑑真和上が日本で最初に住んだのも東大寺)
東大寺ミュージアム
ここ、写真全くありません。笑
⬆︎東大寺公式サイトからお借りしました。
こちらの目的は、特別公開されている戒壇堂四天王立像(国宝)。
戒壇院戒壇堂は工事のため、2020年7月から3年間一時閉堂されるため、その間はミュージアムで公開されてます。
特にオットがこちらの四天王立像のファン。
前回、たまたま入った「釜めし 志津香」で待っている間に見た雑誌で知り、わざわざ見に行った特別な思い入れのある立像なのです。
そんなに惹きつけられたのは、眼光が、生きている人のようだったから。
そして、四天王像でおもしろいのが、踏みつけている邪鬼です。機会がある方は気にして見てみてください。
ここ、冷房が効いていてオアシスでした。笑
ここで東大寺参拝は終了。
最後に、参道にある奈良漬屋さん(森奈良漬店)のミストを、鹿と共に。
そして買っちゃいました大仏サイダー!
群れをなして集まっている鹿。鹿だって暑いから日陰だよね。あ、違う、鹿せんべいだ。笑
この時点で、12:30。
のんびりとお昼に向かうことにしました。
行き先は平宗。柿の葉寿司のお店です。
こちらのお店は、前回、夜遅くに奈良に到着し、夕食にありつけないと思っていた私たちを迎え入れてくれた所です。
今度は子どもたちと一緒に♪
東大寺から1kmちょっとで、20分程度でしたので、散策がてら歩いて行くことにしました。
こんな、たて格子のついた町家風のお家。
この辺までは、確かに楽しかったです。
猿沢池
しかし…。
あまりにも暑すぎる…。
暑さを完全に舐めていました。
猿沢池に着いたころには、もうぐったり。
ここで、冷たい飲み物調達!自販機です。
ここで飲み物買うんだったら、もう少し出してタクシーに乗った方が良かったんじゃないかと少し後悔。
池の対岸には、15年前には無かったスタバができていました。
柿の葉寿司総本家 平宗
ようやく、平宗到着! 猿沢池からはわりかしすぐでした。
なんだかんだで、東大寺からは4〜50分かかってしまいました。
こちらは個室風のお座敷でしたので、ゆっくり休めました。
柿の葉寿司!
美味しくいただいて、休んで元気も取り戻したので、徒歩でホテルまで帰ることにしました。
懲りない我が家です。笑
でも、こんなに素敵な町並みを見ながらです♪
これ⬇︎ローソン♪
(感想)
この日の旅程は、振り返ってみると、ざっくりと6km。
炎天下、こんなに歩いてしまいました。
午前中はまだ良かったのですが、東大寺から平宗(柿の葉寿司)に向かう時が、暑さのピークでした。
そのうち、「そんなに遠くないよ」と言ったオットが標的となり、みんなブーブー文句。笑
東大寺を少し出たあたりで、人力車の人に声を掛けられたんですよね。ですが、お値段が…。
今となっては、あんなに辛い思いをして歩くなら、乗っても良かったなーと思います。滅多に来ない奈良なので、子どもたちを乗せてあげたら、良い思い出になったはずなので。(人力車、4人乗りもあるんだそうです。)
15時前にはホテルに戻って、温泉に入ってお昼寝しました。笑
あの暑さと疲労、温泉に助けられました。