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中学生と小学生の年の差兄弟が暮らす「とぅえの家」@東京の運営記録 −子育てメインに節約・旅行・仕事など−

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ひとりで旅をさせない子育て【日航機墜落事故から】

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旅行好きな我が家。

海外の異文化に興味がありましたが、初めての九州旅行で、国内の魅力を再発見。

子連れ旅行の手軽さもあり、年に数回、チャンスを見つけては、国内旅行に出かけています。

行先は、ほぼ九州(特に鹿児島)なので、週末を利用するには、飛行機なしでは、行くことはできません。

飛行機が苦手な私ですが、そんな私をも動かす魅力(美味しい食べ物と温泉)に触れられるのが旅行の醍醐味です。

 

日航機墜落事故が突き刺さる

今でも当時(小学生の時)の記憶が鮮明に残っています。

夕方、いつものように茶の間でテレビを見ていると、ニュース速報が流れました。

茶の間に隣接する台所で夕食の準備をしていた母が、速報に反応しました。

「このニュースは一大事だよ!」

日航機が消息不明。

その時私は、へぇ、くらいにしか思っていませんでした。

が、のちの墜落の続報と、その悲惨さの連日の報道により、事の大きさをようやく理解しました。

 

日本航空123便墜落事故(にほんこうくう123びんついらくじこ)は、1985年(昭和60年)8月12日に日本航空のボーイング747型機が群馬県多野郡上野村の山中に墜落した航空事故である。

乗客乗員524人のうち死亡者数は520人、生存者は4人であった。単独機の航空事故の死亡者数として2020年(令和2年)8月時点で世界最多である。

〜Wikipedia抜粋〜

 

機体に異常が発生し、墜落するまでの約30分間。

乗客にとっては、とてもとても長い、自分の死と隣り合わせの恐怖の時間だったと思います。

私は、気流の悪い所で、飛行機が10分揺れただけでも、生きた心地がしません。もう何時間も揺れが続いていたかのように、ドッと疲れがでます。

死と直面の、乱高下する飛行機に30分…。想像するだけで、頭がおかしくなりそうです。

私は、この事故をキッカケに、飛行機はとても怖い乗り物と思うようになってしまったのです。

(飛行機に乗る前は、緊張してお腹を壊すという悪循環(◞‸◟))

 

日航機墜落事故は、事故そのものが大変悲惨なものだっただけに、遺族の悲しみも大変なものでした。

墜落現場をなかなか特定できないなか、自衛隊とともに、反対を押し切って山中に分け入った遺族等々。私は子供でしたが、子供なりに、遺族の家族を思う行動が脳裏に焼き付きました。

 

どうしても忘れられないこと

そんな中、ずっと心に引っかかっていることがあります。

9歳のひとり息子を、大好きな甲子園を見せるために、大阪の親戚宅にひとり旅させた話。

本来なら、「ひとりで行けたの? 」「頑張ったねー! 」「甲子園も応援できて良かった!」と、本人も、子供の喜ぶ姿を見れた両親も大満足で終わったものです。

ところが、墜落事故に巻き込まれてしまった…。

両親は、後悔しても後悔しきれない。そして、かわいい我が子の命を守ってあげることができなかった思いに、一生苦しみ続ける。

 

ひとり旅はさせない決断

私とオットは、育った場所も環境も全く異なります。しかし、この123便の9歳の男の子の話は、偶然にもお互いが覚えていました。

ですので、長男にひとり旅をさせない考えは、珍しく一致したのです。

(あー、もうこの人とは考えが合わない。子育てが終わったら、熟年離婚決定と思っているのですが、こういう所が意外と一致している。笑)

 

この9歳の男の子のご両親や、子供のひとり旅を否定しているわけではありません。

今はGPS付きの携帯もありますし、ひとり旅自体は悪いことではありませんから。

ただ単に我が家は、万一の不運に、子供がひとりの状態の時に遭遇させたくない気持ちが強いということです。

我が家は共働きですから、長期休暇となる夏休みは、ひとりで新幹線に乗って祖父母宅に行ってくれたら楽だし(もちろん、ホームでの送迎)、本人にも自信が付くだろうなと思います。

そして、関西に引越したお友達も、新幹線でひとりで泊まりにおいでと誘ってくれます。

私は、一瞬、もう小学生だし行かせてしまっても良いかなと心が揺らぎます。

しかし、そこはブレないオット。絶対にダメ!と否定します。普段はこういう態度にムカつくのですが(笑)、この点だけは、ダメと貫いてくれるのはありがたいですね。

あとになって振り返ると、やっぱり行かせなくて良かったと思いますので。

 

正解はわからない

日航機の墜落事故のようなことは、頻繁に起こるものではないし、正直、そんなにしてまで、子供の行動を制限する必要はないかなという思いもあります。

ひとり旅で得られる事は、子供の成長にとっては、とても大きなことかもしれません。

ですが、我が家は、「ひとりの時に何かあったら困る」ということを、きちんと長男に説明し、一応(?)納得してもらっています。

取り敢えずは、長男のことを大事に思っていることは、伝わっているかなと思いますので、当面はこの路線で進めるつもりです。

今後、長男から反発を受けるようになったら、またその時考えます。笑

 

ただ、成人したら、どんどん、ひとりででも旅行には行ってもらいたいですね。

 

以上

最後までお読みくださりありがとうございます🍀