小6長男。スズメバチに刺されました。
長男、小学校最後の夏休みということで、オットと2人で旅行に出かけた時のことです。
いつものように昆虫採集も兼ねて、展望台までの遊歩道(山道)を歩いていると、突然
痛い!
その声に驚き、オットが長男の方を見ると、手のあたりに大きなスズメバチがいました。
ハチ毒を出し、病院へ
払いのけるのと同時に、急いで毒を取り除く必要があります。
スズメバチに刺されて怖いのは、ハチ毒によるアレルギー症状によって引き起こされるアナフィラキシーショック。最悪は死に至ります。
スズメバチの毒は水溶性なので、洗い流したくても周りに水道はなし。飲用のミネラルウォーターもなし…。
とっさに、オットは口で吸い取りました。吸っては吐き、吸っては吐きを何度も繰り返しました。
急いで病院に行きたかったのですが、その日は祝日。しかも旅先。なので現地病院の情報は持ち合わせていません。
駐車場までの5分間の道のりは、長男を気にしつつ、救急・時間外対応をしてくれる所をスマホで検索しながら向かい、
駐車場に到着してからは病院に電話をかけまくり、すぐに診てもらえるクリニックを探し出しました。
その時、長男が刺されてから10分経過。
刺された手は痛みが継続したまま、みるみるうちに腫れてきました。
それから30分車を走らせ、ようやくクリニックに到着。
コロナ感染者数の多い東京からの旅行者ということで、車の中での待機を指示されましたが、
対応してくださった看護師さん・お医者さん、ありがとうこざいました。
(処置に携わる方は全て、完全なる防護服で身を固めてました💦 )
医師が、刺された時間の確認をし、腫れた手にはステロイド系の軟膏を処方して、診察は終了でした。
スズメバチの怖いところは、上述の通り、発疹、呼吸困難、発熱、血圧低下などの症状を呈し(アナフィラキシーショック)、死に至るところ。
長男が診てもらったのは、刺されてから50分経過した時点でしたが、それまでに、そのような全身症状は現れていなかったのは、不幸中の幸いだったかもしれません。
(アナフィラキシーショックは刺されてから5分以内が約40%で、大半は30分以内に起こる。)
私もオットも、周りにスズメバチに刺された経験のある人がいなかったので、刺されたら、アレルギー反応ですぐ死ぬくらいのことを思っていました。なのでものすごく焦りましたよ。
しかし、後日調べたところによると、実際には、ほとんどの人は長男のような局所症状だけで済むようです。
なお、スズメバチの毒は、口で吸い出すことは推奨されていません。
オットから、口で吸い出したと聞いた時、吐き出しても、多少は飲み込んでしまうよね?と、頭の中が「?」だったのですが、推奨していない理由はまさにこれ(皮膚からの摂取でも口からでも同じ)のようです。
私が子供の時には、毒は口で吸い取ると言われていましたが、時代と共に正しい対処法(情報)が伝えられるようになったんですね。
ちなみに、アンモニアが毒消しに効果があるというのも迷信です。
刺されたあとの症状
上述した通り、刺された時には、思わず声を張り上げるほどで、とにかく痛かったようです。
そしてその痛みは、長男の場合、まる1日続き、その間は痛くて、指などを動かすことはできませんでした。
長男曰く、
1日目はナイフで刺されたみたいに痛かった
刺されたのは午前11時頃でしたが、その1時間後にはパンパンに腫れた状態となり、その腫れは2〜3日続きました。
1日半経過時点。矢印が刺された所。腫れて、左右の手の大きさが全然違う。
刺された跡は、腫れが引いた後もしこりのように硬くなったままでした。
刺された時の服装
昆虫採集が好きな長男ですから、日頃から服装には気を付けています。山に入る時は(林道程度ですが)、真夏と言えども長袖長ズボンは必須です。
私がマダニ恐怖症というのが大きいのですが。笑
一応はスズメバチも意識しているので、帽子も必ず被らせています。(熊を連想するのか、ハチは黒に寄ってくるから)
なので、刺された当日も同様だったのですが、肌が露出していた顔と手のうち、手の方をハチは狙ったようです。
おそらくキイロスズメバチ
長男の手にいたスズメバチを見た時には、とにかく、大きい!と思ったそうです。
虫好きな長男によると、
あれは、絶対にキイロスズメバチだったよ
オットも、キイロスズメバチか、オオスズメバチだったと思うとのことでした。
なお、遊歩道の真ん中をただ歩いていただけで、地面にある巣を踏みつけたり、特にスズメバチを興奮させるような行動を取ってはいませんでした。
なぜ、長男が刺されたのかが、今になってもいまいちよくわかりません。
抗体を調べる
繰り返しになりますが、スズメバチに刺されて怖いのは、アレルギー症状によるショック死。
だから、スズメバチに刺されるのは2度目の方が怖いと言いますよね。
1回目に刺された時にできてしまったハチ毒に対する抗体があると、アナフィラキシーを引き起こしやすくなるからです。
ただ、全身症状が現れるのは、ハチ毒アレルギーがある人の約10〜20%で、さらにアナフィラキシーショックを起こし命に危険が及ぶのはそのうちの数%と、起こる確率は低いです。
ですが、長男がアレルギー症状を起こさないとは限りません。
そして、ハチ毒の抗体があるのかを知っていれば、今後、より効果的な対応ができるかもしれません。
ということで、アレルギー検査を受けることにしました。
以前、長男の目に痒みが生じた時には、眼科でアレルギー検査をしてもらいましたが、今回はどこでやってもらう?
皮膚科? アレルギー科? 内科?
わからなかったのですが、子どもの病気・ケガの入口は小児科。ということでかかりつけ医に電話してみました。
ハチのアレルギー検査、できますよ。
その日のうちに、長男を連れて行きました。
検査には血液が必要なので、注射嫌いの長男はふて腐れていましたが、採血は無事終了。
(血管が細くて、右手、左手色々探してようやくの完了でしたが。)
なお、アレルギー検査をする場合は、刺されてから1か月くらい経過してからなのだそうです。
アレルギー検査の結果
スズメバチに刺された場合のアレルギー検査は、ハチ毒に対するIgE抗体を調べます。
結果は
スズメバチ:陰性
でした。
スズメバチに1回刺されてしまいましたが、刺されていなかった状態にリセットされていたことが、確認できました。
だからと言って、次刺された時に、ショック症状が現れないというわけではないのですが、一安心ですね。
(個人の体質やハチ毒の量なども関係するので、1回目でも現れる可能性はあります。)
長男の林間学校が控えており、そこでトレッキングをする予定でしたので、エピペンを持ち歩かせる必要もなくなりました。
☝️エピペン:アナフィラキシーの治療に用いられるアドレナリン薬液の入った自己注射器。
ついでに、花粉症とハウスダスト・ダニも検査してもらったのですが、
花粉症:陰性
ハウスダスト・ダニ:陽性
でした。
(ハウスダスト・ダニアレルギーは知っていたので、驚きません。笑)
判定基準(CLEIA)⬇︎
検査結果⬇︎
アレルギー検査の費用
ネットで調べると、このスズメバチのアレルギー検査は、10000円ほどかかりそうでしたので、一瞬、躊躇しました。笑
が、長男の場合は、医療証の範囲内で対応可能でした。
費用がかかっても、検査はするつもりでしたが、費用負担なしてできたのは良かったのです。
どうも、スズメバチに刺されて検査する場合には、保険診療で受けられるようです。⬅︎推測。
※コメントで頂戴したところによると、自費の場合、1項目1100円+判断料等相当だそうです。ありがとうございましたm(_ _)m (あくまで本日現在価格です。)
スズメバチに刺された時の対処法
最後に、スズメバチに刺された場合の対処法をまとめておきます。
② 傷口から毒をしぼり出す。(口で吸い出すのは推奨されていない) ③ 抗ヒスタミン軟膏などを塗り、冷やす。
スズメバチに刺された時には上記を速やかに行い、ショック症状が現れた場合は、一刻も早く(救急)病院での診察を受けてください。
今回思ったのは、山に行く時には、ポイズンリムーバーを携帯しておいた方が良いということ。
1000円もあれば買えそうなので、準備しておきたいと思います。
また、服装については、今夏からは、長袖長ズボンのほかに軍手を追加することにし、
さらに⬇︎虫よけネット@ダイソーもかぶることにしました。(帰省時に兄が買ってくれた)


これで100円って、コスパ良すぎ。
スズメバチの活動期は8月〜10月頃といわれています。(長男、7月に刺されたけど)
山に入る時には、自己防衛して気を付けましょう。
以上
最後までお読みくださりありがとうございます🍀